循環器内科
高血圧
血圧は血管の壁にかかる圧力のことであり、この圧力が高くなった状態と高血圧と呼びます。水分量が多くなりすぎたり、血管の弾力性が失われることで発症します。そのままの状態でいると血管に負荷がかかり続け血管が硬くなる状態の動脈硬化が進行していきます。動脈硬化は進行していくと狭心症 心筋梗塞 脳卒中 腎機能低下を来たしていきます。高血圧は通常無症状であり、あまりに高くなると頭痛や頭重感などを感じるようになることもあります。生活習慣病としての高血圧以外に2次性高血圧という状態があります。体内の腫瘤から出るホルモン異常(アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング病、バセドウ病など)や腎血管狭窄が原因となっていることがあるため当院では高血圧治療を始める際に検査で除外を行っています。
脂質異常症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症など)
動脈硬化は血液中に増えたコレステロールが血管毛気に入りこぶ(プラークといいます)ができた状態です。
知らぬ間に進行して血管を詰まらせたりして心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる疾患の原因となります。肥満、高血圧、糖尿病、喫煙のある方に脂質異常症が存在すると動脈硬化の進行が速まります。
脂質異常症は症状が出ずに、健康診断等で検査値が高いと指摘されて気が付くことが多い疾患です。生活習慣や遺伝的な体質が原因です。症状がないので放置してしまいがちになると思いますが、患者様ごとに動脈硬化の進行速度が違うためご相談頂ければ血管の状態(動脈硬化の有無)を評価して方針を示していきます。 脂質異常症と診断された患者様には生活習慣の見直しから指導しますが、それでも完治しない場合は薬物療法を行います。薬物療法を用いても生活習慣の改善は続けてください。
LDLコレステロール140以上 HDLコレステロール40未満 中性脂肪(空腹時)150以上は脂質異常症と診断されますが、患者様ごと(その他のリスクの有無により)により治療目標値は異なります。
狭心症 心筋梗塞
心筋(心臓の筋肉)に酸素いぇ栄養を送る冠動脈の血管が狭窄し血流が落ち、酸素不足に陥るのが狭心症です。冠動脈が閉塞し、心筋に壊死してしますのが心筋梗塞です。心筋梗塞時には危険な不整脈が出現し、救急搬送前に心停止となる可能性もあります。
日本では年間約8万人が急性心筋梗塞を発症し、そのうち7000人ほどが救急搬送後に死亡されています。約半数の方に発症1-2か月いないに胸痛、胸部圧迫感、強い吐き気などの症状があります。このような不安定狭心症の症状で治療が可能であれば心筋梗塞が予防できる可能性が上がります。
心筋梗塞の原因となるのは動脈硬化であり、高齢者、高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症など)糖尿病、肥満の方、また近い親族に狭心症、心筋梗塞を発症したことがある方はリスクがあります。
階段を登ったり、重いものをもち上げて運んだり、長い距離を歩くと再現性をもって胸痛、胸部しめつけ症状が出現し、休むと数分~10分で改善する症状がある方は狭心症である可能性が高いです。心筋梗塞に至る前に早期に受診が必要です。
心筋梗塞
診断には心電図、心エコー、採血で可能性を判断していきます。鑑別疾患としては肋間神経痛(胸痛症候群)、肺炎(胸膜炎)、気胸(肺がやぶける病気)、大動脈解離、肺塞栓などがあり、CTやエコーなどで区別していきます。当院でやれる検査はここまでです。狭心症、心筋梗塞と判断したら紹介となります。
治療
動脈硬化が原因の狭心症、心筋梗塞は心臓カテーテル治療にて狭窄、閉塞を解除するためバルーン拡張を行い、ステント留置となることが多いですが、冠動脈の傷みが強い多枝病変の方は冠動脈バイパス手術が必要なこともあります。治療が終わりましたら再発予防のため血液さらさらの薬や基礎疾患としての生活習慣病を厳格に治療していくことになります。
不整脈
動悸などの自覚症状があったり、なかったりです。原因検索として心電図、ホルター心電図、心エコー検査、血液検査(甲状腺機能亢進が原因のこともあります)を行います。不整脈の危険度に応じて治療の選択を相談します。内服治療やカテーテルアブレーションがあります。一過性に意識消失などあり、心臓が休憩する徐脈性不整脈に関してはペースメーカー手術が必要なこともあります。
心房細動という心房が細かく震える不整脈は心房に血液のよどみができて血栓ができやすくなり、これが脳へ流れて行き脳梗塞の原因となります。また慢性化し、心臓のポンプ機能が落ちてくると心不全をきたしてきます。さらさら薬で血栓予防し、根治のためカテーテルアブレーションを行うことが多くなりました。
弁膜症
心エコー
僧帽弁逆流、僧帽弁狭窄、大動脈弁逆流、大動脈弁狭窄などがあります。心雑音の原因となっていることが多いです。
心エコーにて診断を行いますが、軽症であれば経過観察ですが、重症では心不全に至ってしまうため外科的手術、カテーテル手術、内服治療が必要になります。
心雑音を指摘された方は心エコーを受けましょう。
先天性心疾患
心房中隔欠損症、心室中隔欠損症などがこれにあたります。生まれたときから存在する疾患ですが、心雑音が通常ありますので小児期に判明している方が多いですが、成人してから判明する方もいます。心エコーで診断し、心負荷が強い方は手術が必要であり、経過観察を行っていきます。
心房中隔欠損症ではカテーテル手術もできるようになってきており、関連施設へ紹介しています。
ペースメーカー(徐脈性不整脈)
失神を伴ったり、一過性のふらつきなどがった場合、徐脈である可能性があります。
症状を伴うほどの徐脈(40台以下)ではペースメーカー治療が必要となるため確認された場合は紹介となります。
ペースメーカー手術後の管理は当院にて行うことができます。
電気ショック機能を持つ植込み型除細動器や心不全治療
としての両室ペースメーカー機能付きのものも存在し、手術後の経過観察を行っていきます。
動脈瘤、大動脈解離
高血圧、動脈硬化、喫煙、ストレス、糖尿病、SAS、遺伝が原因となって発生してくることが考えられています。
腹部動脈瘤では、大きくなると腹部に拍動するこぶをふれるようになります。胸部は55mm以上、腹部では45mm以
上で破裂率が高くなってきますので、人工血管と置き換える手術やカテーテル手術のひとつであるステントグラフト
内挿術が必要になってきます。
大動脈解離は何の前触れもなく突然胸や背中に激痛とともに起こります。血管が裂けているため破裂しやすい状態に
なっており、上行大動脈と解離が及ぶものでは死亡率も高く一刻も早く診断をつけて治療を受ける必要性があるため
このような症状の時は救急車を呼んで下さい。急性疾患ですので入院の治療が必要です。ひととおり病状が安定し
た解離後の慢性期の方は当院にて経過観察可能です。
足のむくみ(浮腫) 深部静脈血栓症など
足のむくみは血管やリンパ管からしみ出た水分が皮膚の下にたまった状態です。原因は心臓、肝臓、腎臓などの内臓機能低下や悪性腫瘍からの低栄養、甲状腺疾患などの代謝異常、下肢静脈瘤や深部静脈血栓、静脈弁逆流、リンパ浮腫などの血管、リンパ疾患、薬の副作用、塩分の取りすぎ、肥満などが考えられます。採血、エコー、その他検査により総合的に判断し治療を行っていきます。むくみがあって、痛みや赤い場合は感染を伴っており、早めの受診をお勧めします。
